次世代繁盛店を生んだ 三兄弟の知恵と情熱
今回は「若きリーダーによる繁盛店経営と人財育成」をテーマに、焼きたてチーズタルト専門店・PABLO(パブロ)を生み出したイケメン3兄弟の次男・㈱IBQLO 代表取締役の嵜本 晃次氏を講師に迎え、エネルギッシュなご講演をしていただきました。さらに、同社が運営するレストラン リゾートキッチンロイヤルハワイアンの店舗を訪問し、人気店を生み出す手腕に迫りました!
行列が絶えないPABLOを運営する株式会社ドラキア・オラシイタで営業兼商品開発に携わられた嵜本氏は、2013年秋に飲食店部門の強化を図るため 株式会社IBQLOを設立、代表に就任されました。
料理でたくさんの人を笑顔にしたいという想いから一度は料理人を志したそうですが、まずはお金を稼ぐ本質を学ぶよう父親に助言され、家業であった厨房機器のリサイクル業を引き継がれました。飲食店やその経営者と多く出会う中、22歳の頃には「繁盛する店としない店の法則」が解るようになったそうです。
リサイクル店の隣にカフェを併設したのをきっかけに飲食業に活躍の場を広げた3兄弟は「美味しいのは当たり前!見て楽しい」をコンセプトに「驚きのお菓子=おどろかし」を次々と開発。瞬く間に年商8億円の企業へと成長します。 しかし急成長の裏側で、在庫ロスや無駄な人件費、物流コストの増大など、売上を伸ばしても利益が残らないという悪循環に陥ってしまったのだとか。そこで、“製造から販売まで店舗で完結する効率的な専門店”を作ろうと考え、誕生したのが「PABLO」でした。“客単価を下げて客数を倍にする”をモットーに、焼き時間を短縮し1ホール800円という価格を実現させたほか、製造工程を見せる店作りで品質への信頼やワクワク感を同時に提供し、大人気ブランドへと成長したのです。
ここまでの基盤を創り上げるのには3兄弟の絆と情熱があったからこそ、それぞれの長所を伸ばし尊敬し合える3人だから今があるのだという言葉で締めくくられました。
ご講演の後は2014年秋にオープンした“大阪ハワイアン”をコンセプトとするレストランリゾートキッチン ロイヤルハワイアンへと移動し、3兄弟の歴史を感じられるスイーツの数々をいただきました!
オープン当初、嵜本氏は自ら洗い場に立ちお客様の残り物からヒントを得たのだとか。ご飯を盛りすぎていないか?ステーキに筋が残っていたのではないか?など、作り手が本当に美味しいものを提供しているかを確認するためには現場を見直すことが欠かせないと語られました。
嵜本氏とそのスイーツの美味しさにすっかり魅了された皆さんからは「言葉ひとつひとつから元気をもらった!自分も情熱を持って頑張りたい」「商品開発の器用さと経営者としての男気の両方を感じられた」「どの商品もおしゃれで美味しい!」など大満足のお声をたくさんいただきました。今後の外食業界を牽引する頼もしいリーダーのお一人として、ますます目が離せません!