岡山フードサービス株式会社

メニュー開発に戦略あり 価値を高める三つの要素

今回のテーマは「高付加価値メニューのご提案」。前月第233回の繁盛塾から内容を引き継ぎ、今度は岡山フードサービスの今年のキーワード“高付加価値”を実際のメニューの形に落とし込んでご紹介しました!

 まずは弊社取締役 商品本部長の谷崎より「そもそも付加価値とは?」をテーマにお話しさせていただきました。今回谷崎が注目したのは1番目に挙げた「消費者の評価を高める」という価値の上げ方。お客様の五感や知性、そして心に訴えかけるためには、素材はもちろん、仕込み・調理段階でのひと手間、ワクワクさせる演出・パフォーマンスが求められます。分かっていても何から手をつければ…そんなお悩みの手助けになれば...と、当社が分析したポイントをご紹介させていただきました。 最後は、「付加価値を評価するのはお客様です。お店のコンセプト・信念・テーマに合った価値の高め方をそれぞれ見つけてみてください。」という言葉で締めくくりました。駆け足での解説でしたが、「付加価値」という言葉が皆さんに少し馴染んだのではないでしょうか。

 そんな空気感を受け継ぎ、今度は弊社営業部の梅村より人気を博す15店の高付加価値メニューとして、“お客様はどのようなメニューを評価し、満足してお店を出るのか”という観点からジャンルを問わずご紹介させていただきました。「お客様目線でメニュー開発をするお店が人気を呼んでいます。価値の有る無しはお客様がジャッジするものなのだと、改めて学びました。」と、梅村は語りました。

 続いてはドリンク面の付加価値UP術をご紹介いただくべく、2月連続でサッポロビール株式会社 営業本部 外食戦略部の豊田 和敬氏にご登場いただきました!「ドリンクも工夫次第で様々な付加価値が付けられますよ」と語る豊田氏は、ビールメーカーの課題である“若者のビール離れ”を打破すべく、新種のサーバー開発やビアガーデンでのパフォーマンスで独自の価値を創造し、競合各社と勝負をされているのだとか。

 外食トレンドに敏感な豊田氏が感心したというお店では“カクテルの定番・カシスオレンジを頼まないお客様”を増やす工夫があるのだとか。写真やイラストが豊富なメニューブックを用意することで、全ドリンクがバランス良く注文されるのだと言います。さらには、ドリンクメニュー開発にも女性誌のトレンドワード“フルーティ”や“ストレスフリー”、“デトックス”などがヒントになると教えていただきました。

 続いては3つの講演内容を受けて実際のメニューに落とし込んだ提案会です。提供方法からも価値を感じていただきたいという想いから、今回はテーブルごとに担当スタッフが付いてサービスさせていただきました。また豊田氏率いるサッポロビール様から、見た目のインパクトが楽しい「果実まるごとモヒート」や「季節のフルーツたっぷりサングリア」、「ポールスターカクテル」など魅力的で女心をくすぐるドリンクをご提案いただきました!

①新鮮豚モツの前菜3種盛り
②抗酸化系野菜のジャーサラダ
③親子天
④春キャベツのブイヨン・ドレギューム~生ハムの花を添えて~
⑤多良間島産黒蜜を使った豚バラの大判角煮
⑥熟成肉のブラックステーキ
⑦黒毛和牛の大トロにぎり
⑧ポップオーバー~お好みのフルーツとアイスで~

 今回ご参加いただいた皆さんからは「付加価値についてよく考えた1日でした!」「面白いメニューがあったので自店に取り入れたい」「案外身近なところに価値創造があるのだと気がつきました」など嬉しいご意見がたくさん集まりました。

 今後ますます磨かれていく消費者の五感に、私たちはどう訴えかけ感動をお届けできるのか…これからも共に考え、より高い目標を目指していきましょう!

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