岡山フードサービス株式会社

ウイスキー醸造が魅せる 日本のモノ作りの技と心

今回は「酒蔵産地見学」をテーマに、ジャパニーズウイスキーの聖地・サントリー山崎蒸溜所を訪問し、ウイスキーの歴史や製造工程について学ぶと共に、長年に渡って愛され続ける商品づくりの秘訣とその魅力に迫りました!

 まずは山崎蒸溜所に併設された趣深い雰囲気のセミナー室にて、サントリースピリッツ株式会社 ウイスキー戦略部 品質担当ジェネラルマネージャーの福士 收(おさむ)氏に、ウイスキーの基礎知識やサントリーの歴史についてお話しいただきました。

 山崎蒸溜所は約100年前に創られた日本初のモルトウイスキー蒸溜所で、湿潤な風土や美しい井戸水などウイスキーの製造に最適な条件が揃っていたことから、創始者の鳥井 信治郎氏がここ「山崎」の地を選んだのだといいます。

 ビールと同じ大麦麦芽(モルト)を原料とするウイスキーは、蒸溜することによってカロリーが抑えられるだけでなく、樽熟成によって得られる芳醇な香りには、森林浴と同じだけのリラックス効果があるそうです!

 ウイスキーへの関心が高まってきたところで、いよいよ製造工程の見学に出発!二班に分かれ、福士氏と同じくサントリースピリッツ株式会社 ウイスキー戦略部の松山氏に施設内をご案内していただきながら【仕込み】→【発酵】→【蒸溜(二回)】→【熟成】の工程をじっくりと伺いました。同じ原酒でも、原酒と木が触れる面積の違いから大きい樽と小さい樽で熟成期間に差が生まれ、他にも樽の素材や形状などの違いで熟成後の味わいが変わるなどの造り手しか分からないことも教えていただきました。

 最後に訪れた貯蔵庫にはあのウイスキー特有の濃厚な香りが立ち込めており、薄暗くひんやりとしていました。その中で静かに完成を待つウイスキーに想いを馳せながら、製造工程の見学を終えました。

 再びセミナー室に戻った一行は、「ホワイトオーク樽(パンチョン樽)原酒」、「シェリー樽原酒」、「ミズナラ樽原酒」、「ワイン樽原酒」、「山崎」それぞれの特色を解説いただきながら5種類の飲み比べを行いました。熟成に使用する樽材によって異なる味わいは同じ原料で造ったとは思えないほど個性豊かで、ウイスキーづくりの奥深さと、それに携わる職人のこだわりを五感で感じることができました。

 また、度数の強い大人のお酒というイメージが強いウイスキーですが、濃さを調節することで様々な味わい方ができるのだとか。「フライものや、味噌・醤油などの発酵食品(調味料)と相性が良いので食事と一緒に楽しめます!」という福士氏のお言葉に、近年支持率が高まるハイボールの人気のワケを見出すことも出来ました。

 ロマン溢れるウイスキーづくりを肌で感じ、そのトリコとなった一同。ご参加いただいた皆さんからは、「ウイスキーの印象がガラッと変わった」、「こだわり抜かれたもの作りに感動した」など、嬉しいお言葉を多数頂戴しました。作り手の熱い情熱と真摯な姿勢があるからこそ、長年に渡って人々の心をときめかせる商品作りが出来ることを感じ、ウイスキーの奥深さに触れた一日を過ごしました。

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