飲食をクリエイトする 競争力世界一への挑戦
年に一度の特別企画である今回は「競争力を強化する戦略」がテーマ。顧客の取り合いが続く外食飽和状態の現代において脅威の成長を続ける㈱クリエイト・レストランツ・ホールディングスの代表取締役社長 岡本 晴彦氏にご登場いただき、これまでの歴史を辿りながら独自の経営戦略やグループ拡大の裏側に迫りました。
東京大学ご卒業後、三菱商事に勤められた岡本氏は、出向先となった日本ケンタッキーフライドチキンでの、社長 大河原氏との出会いをきっかけに、飲食の世界へと足を踏み入れられました。
1999年、社内ベンチャーで手を挙げ、株式会社クリエイト・レストランツを創業。集客立地に合わせたコンセプトを創造し、複数のブランドを成長させていくマルチブランド・マルチロケーション戦略を実施することで、挑戦と変化に強い会社になったと言います。
さらに、各店の個性はそのままに、多様性の中に専門性を追求したグループ連邦経営を実現するなど数々の戦略が成功し、社長に就任された2003年には100店舗、2013年には500店舗を突破するという驚異的なスピードで成長。今では、197ブランド795店舗を展開し、売上1000億円を生み出す企業となりました。
また、“スピードを持ってクリエイティブにチャレンジする”という指針や、創業当時からの文化、経営戦略についても熱く語っていただきました。これまでのルールや方法にとらわれずに新たな業態を創造する様は、まさにクリエイターのようでした!
続いて第二部では、岡本氏と親交が深く、生産者の顔が見える新鮮な野菜を使用したレストラン「ソルビバ」を経営されている株式会社ソルビバ 代表取締役社長の竹内 浩徳氏、そして弊社代表の岡山を交えパネルディスカッションを行いました。
多彩な店舗展開により培われたノウハウを存分に活かした独自の経営戦略や、斬新なアイデア溢れる人財育成法など…同社が今日に至るまでの波乱の日々を振り返りながらの一時間半でした。岡本氏の誠実なお人柄が感じられるエピソードの数々に、参加者の皆さんは真剣な様子で聞き入っておられました。
ご参加いただいた皆さんからは「失敗を次の糧にできる姿を見習いたい」、「力がないことを逆手に取る戦略は勉強になった」、「固定概念を根底から覆し未来を切り開く考えに感動した」といったご感想をいただきました。
経営者としてどのような視点で戦略を立て、何を尊重するべきか。課題にどのように向き合い、会社を強くしていくか。飲食業に限らず、会社経営のあり方について深く考える貴重な時間をありがとうございました!