岡山フードサービス株式会社

新ニーズを掘り起こす ゴリップ流★開発戦略

今回は、「進化し続ける繁盛店」がテーマ。2017年内に全国50店舗出店という驚くべき計画を掲げる、外食産業界で最も勢いのある企業の一つ㈱ゴリップの代表取締役社長 勝山 昭氏を講師に迎え、ご講演&最新店舗視察から、業態開発戦略や人財獲得の秘策に迫りました。

 幼少の頃から商売魂があり、経営者として生きていくことを決めていた勝山氏は、単身で韓国に渡りゼロからリサイクルショップ事業を立ち上げられました。韓国中を歩き回り、ニーズを探り、競争相手のいない分野を掘り起こす嗅覚を身につけていく中、「個人ではなく組織を作る」、「一番になれることをする」というテーマのもと、日本で再び起業することを決断します。帰国後、韓国で食べ続けていた「サムギョプサル」を日本に広めるべく「サムギョプサル専門店ベジテジや」を開店。そこから飲食店での快進劇が始まりました。

 ベジテジやでは、焼く「モノ」であったサムギョプサルを「包む体験」という「コト」へ転換し、新しい価値を作ったことが女性を中心に支持を獲得。その後も輸入牛に熟成という付加価値をつけた熟成肉の専門店「ゴッチーズビーフ」、ビフカツをより身近に食べられる日常食にしたいという思いから始まった「京都勝牛」を創業、行列のできる人気店になっています。

 特に「京都勝牛」は飲食業界では不可能と言われてきた「高単価×高回転」のモデルを実現、利益率の高い業態を作り上げました。そして2016年にオープンした新業態の肉カフェ「NICKSTOCK(ニックストック)」では、「朝」「昼」「カフェタイム」「ディナー」に対応する“4毛作”スタイルに挑戦。自分たちで新しい価値を作ることが、競争の激しい現代の外食業界を勝ち抜く秘訣であると語られる通り、ゴリップの新業態が今、業界を席巻しています。

 最後に、組織を作っていく上で自分の貫く「VISION」を語り続けることが、スタッフをやる気にさせ、未来を共有するために最も大切だと語られ、リーダーのあり方とは、必ず成し遂げるという強い思いと、一緒にやれば何かできそうだとメンバーに期待感を与えること、そして目標とする未来へ絶対に連れて行くという信頼関係を築くことが必要ではないか、と締めくくられました。

 その後、2017年2月にオープンした「NICKSTOCK本町通店」へと移動し、新たな挑戦である肉カフェを見学、メニューの数々をご提供いただきました。外国のカフェにいるようなお洒落な雰囲気の中、ボリュームたっぷりのメニューが出てくると、参加者の皆さんも「見た目のインパクトがすごい!」と驚かれていました。

 新しい価値を作り上げ進化し続けている勝山氏の姿に、参加者の皆さんからは「具体的で、実践できる例がたくさんありました」、「人財育成方法に興味があったので、とても参考になりました」、「立ち振る舞いからパワーを感じ、語らずとも理念が伝わるようでした!」と大満足のお声を多くいただきました。勝山氏の湧き上がる情熱、業態開発戦略や完全オリジナルの人財獲得術、それを最前線で形にする店舗を通して、ゴリップの進化の源を感じることができました。

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