岡山フードサービス株式会社

自店の認知を強化する 新WEB販促勉強会★

今回のテーマは「新WEB販促勉強会」。注目度上昇中の2つのウェブコンテンツ、グルメサイト「Retty」とクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」に着目し、自店の認知度や視認性を高める活用方法に迫りました!

 まずは、ぐるなびや食べログに次ぐ人気グルメサイト「Retty(レッティー)」を運営するRetty株式会社の高橋 恭文氏にご登壇いただき、独自の仕組みや多くのユーザーに支持される魅力、スマートフォン普及に伴う消費者ニーズの変化などについてお話しいただきました。

 点数やランキングに左右されるのではなく、「自分が信頼する人が薦めるお店を選びたい」という消費者ニーズから「Retty」ではフェイスブックと連動した“実名でのクチコミ投稿システム”を取り入れています。投稿者が可視化されることで、店を批判するよりもおすすめしたいという心情が働き、ポジティブな内容の投稿が増えたそうです。

 また、パソコンよりもスマートフォンで店舗を検索する人が圧倒的に増えた近年、自店を選んでもらうためには「間口と拡散力」が重要だと言います。パソコンの場合は検索条件を増やしてお店を絞り込んでいくのに対し、スマートフォンの場合はグルメサイトや店舗HP、まとめ記事などを見て直感的に決めることが多いそうです。そのため、「Retty」では検索結果の上位に上がることよりも、“多くの人の目に触れる”ことに特化したHP作りを推奨しています。

 参加者の皆さんにも実際にスマートフォンを操作し、体験していただきながらのご講演となりました。過去と現在のユーザーの利用動機の違いに、今後のWEB販促を見直す必要性を実感されたのではないでしょうか。

 続いて、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を運営する株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの松岡 宏治氏にご登壇いただき、「Makuake」の仕組みをはじめ、新たなファンの獲得や既存店の認知度を向上させるための活用方法についてお話しいただきました。

 クラウドファンディングとは、アイデアやプロジェクトの提案者が、インターネットを通じて大衆に呼びかけ、共感した人から資金を集める仕組みで、「寄付型」、「投資型」、「購入型」の3タイプに分類されます。

 「Makuake」は、支援者に代金の対価として製品やサービスなどの金銭以外の見返りを提供する「購入型」のクラウドファンディングサイトで、まだ世に出ていない商品や体験を先取りできるという点がユーザーに厚く支持されているそうです。支援者にどんな魅力的な見返りを提示できるかが成功のポイントなのです!

 “資金調達”のイメージが強いクラウドファンディングですが、現在は飲食店の販売促進ツールとしても注目されています。完全会員制の飲食店オープンにあたり「Makuake」を使って会員を募集することで事前にお客様を確保したり、限定メニューが注文できる権利を販売することで既存客のリピートに繋げたり…中には、ユニークな企画が話題を呼びメディアに取り上げられるというケースも!クラウドファンディングに参加した人限定で 「“焼かない焼肉”メニューを注文できる権利」を提供したという事例や、「100種類の日本酒が3000円で時間無制限飲み放題になるバーの会員カード」を販売したといった過去の成功事例が紹介されると、会場中がその面白さに引き込まれました。

 参加者の皆さんからは「お客様がどのように店舗を調べているのかリアルに理解できた」、「クラウドファンディングは資金調達だけでなく、店舗・商品のPRやコアなファン獲得にも使えることが解った」、「集客する上で世の中のニーズに視点を合わせることの大切さを感じた」などのご意見をいただきました。

 WEBを利用した個性豊かなコンテンツが多数登場している昨今、これまでの販促の既成概念にとらわれず、様々な方面からアプローチすることの重要性を学ぶことができました。

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