岡山フードサービス株式会社

スパイスに決め手アリ 自店のカレー進化論★

今回のテーマは「カレーの可能性に迫る勉強会」。数々の企業の支援を行うフードプロデューサーである㈱キッチンエヌの中村氏、スパイスのスペシャリストであるハチ食品㈱、そして岡山フードサービス㈱の3社がそれぞれの得意分野からカレーを徹底分析! ベーシックなカレーにスパイスとお肉を組み合わせたオリジナルカレーを体験できる試食会も行い、頭で学び、舌で味わいながらカレーの魅力に迫りました。

 26年間にわたって続けてきた外食産業繁盛塾の中でも初の試みとなる『カレー』をテーマにした今回。「カレーを飲食店のメニューに取り入れてみたい」、「今あるカレーを客観的に分析してみたい」、そんなイメージを持っている多くのカレー好きの皆さんにご参加いただきました。

 まずはじめにご登場いただいたのは、数々のお店を繁盛に導くフードプロデューサーであり「カレー虎の穴研究会」の創設者、株式会社キッチンエヌの中村 新氏です。家庭とは違う外食らしいカレー、低年齢向け・高年齢向けのカレー、加熱した時の栄養価を考えたカレーなど、年代別、地域別の消費データや現在の市場規模からみても、まだまだ市場規模は拡がる可能性があると中村氏は語ります。

 さらに、独自調査で導き出した、売れているカレーのマーケット分析は、自らで研究会を立ち上げてしまうほどカレーに可能性を感じている中村氏の集大成のようなお話でした。レストランでカレーをメニューに組み込むためのポイント、カレーのアレンジの方法などの具体例にまで話題は及び、参加者の皆さんは真剣な様子で聞き入っておられました。

 続いて、日本で初めてカレー粉を製造され、カレー業界のパイオニアとして常に新しい味覚を提供してこられた、ハチ食品株式会社の星 克佳氏と寒川 恵美氏にご登場いただきました。星氏は営業という立場からカレーの歴史やカレー界を牽引する人気店について、また研究開発部の寒川氏からは、ハーブとスパイスの違いやそれぞれの種類・用途に合った使い方といった基礎知識から、スパイスに含まれる香気成分をバランス良く料理に取り入れる方法などの専門的な知識までご紹介いただきました。

 カレーブームの変遷や、香気成分を最大限に生かすスパイスの使い分け、「香り」「色」「辛み」「+α」のカレーを構成する4つの要素があればオリジナルカレーが簡単に作れることなど、カレーとスパイスを研究し尽くしてきた企業ならではの機知に飛んだ内容は、新しい発見が盛りだくさんでした。

 最後に、弊社営業部三宅から「カレーに合うお肉のご提案」として、温度変化による肉質の変性が煮込みのお肉に大きく影響すること、同じ牛肉でもカットや提供方法を変えるだけでカレーの見た目や価値観が変わることなどをご紹介しました。皆さんのニーズに合ったお肉を的確にご提案できるように努めます。弊社の機能を充分に活用してください!

 座学を終えたところで、スパイスの特徴的な香りが充満する中、カレーを食べ比べしていただく体験試食会を行いました。ベーシックなカレーに好みのスパイスを加えて味の変化を実験できるコーナー、煮込み肉と後乗せ肉とで味やボリュームの違いを比較できるコーナー、そして付け合わせとしても具材としても楽しめる野菜ビュッフェ&カレーのお供コーナーで、それぞれ興味のある食べ方を試していただきました。

 参加者の皆さんからは「お店側の視点でのアドバイスが大変参考になりました」、「カレーの知識以上に、商品開発としての考え方や取り組み方を学べました」、「素材に合ったスパイスがあることを知り、今後の商品づくりに役立ててみようと思います」など、カレーに対する興味がより深まったことが伺えました。皆さんが発信源となり、カレーの魅力を広げていただけたら嬉しいです。

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