牛肉の美味しさ再発見 最新輸入ビーフ勉強会
今回のテーマは「輸入ビーフ」。住商フーズ㈱と米国食肉輸出連合会(USMEF)ご協力の元、世界的な牛肉需要増加の背景や、今後の相場動向について学ぶとともに、3つの異なる生産国の牛肉食べ比べや米国No.1のコーン生産地であるアイオワ州で育った最高品質牛『アイオワプレミアム』のご提案を行いました。
まずは米国の畜産品および食肉製品の知名度向上を目的に活動されている米国食肉輸出連合会のジャパンディレクター 山庄司 岳道氏より、牛肉業界全体のお話とアメリカンビーフについて詳しくご講演いただきました。
ランキング形式で各国のデータを比べると、今牛肉市場で何が起こっているのかがイメージしやすいといいます。「もっとも牛肉を生産している国」圧倒的1位はアメリカですが、意外なのは国内に消費マーケットがないインドが上位にランクインしていること。その大半が中国へ輸出されているそうです。また「もっとも牛肉を輸出している国」を見ると、口蹄疫の関係で日本へは輸出されていないブラジルが1位という興味深い結果でした。その他にも各国の価格推移や月齢撤廃により今後供給の増加が期待される部位など、分かりやすく解説していただきました。
次に、アメリカンビーフの特徴について教えていただきました。アメリカでは一日約11万頭が牛肉として加工されています。この数字はなんと日本の20倍以上なんだとか。そしてその70%を占めるのが霜降りと赤身のバランスが良いアンガス種です。和牛は口の中で溶ける脂の美味しさが特徴であるのに対し、アメリカンビーフはエサの主成分であるトウモロコシによる赤身の美味しさが一番の魅力であると力説されました。またアメリカ独自の安全性への対策から、今後の牛肉業界を支える“肉食シニア”についてまで話が及び、皆さん興味深く聞き入っておられました。
続いて、食品販売や輸出入取引などを行う総合商社である住商フーズ株式会社 岩澤 誠一氏より、今回の目玉商品としてご提案した最高品質アメリカンビーフ『アイオワプレミアム』についてお話しいただきました。岩澤氏がアイオワ州のパッカーを訪れた際に感じた、牛の仕上がりの良さと味への感動は今でも忘れられないと言います。講演では、高品質な牛を生み出す小規模農家ならではの想いを、農家の方々の声やアメリカの広大な地での飼育の様子も交えながら教えていただきました。
講演後は弊社商品部の射手矢より、輸入ビーフの味の決め手となる3つの大きなポイントについて解説し、試食メニューへの理解をより深めていただいたところで試食会がスタートしました。アメリカ・オーストラリア・メキシコの3ヶ国産の牛肉食べ比べコーナーでは、皆さん1つずつ味わいながら、食感や味の違いを確かめておられました。アイオワプレミアムのご提案コーナーでは、アメリカ最高グレード“プライム”ランクの牛肉もご用意し、その魅力である旨味と上質な肉質を実感していただきました。
参加者の皆さんからは、「各国の比較データを用いて詳しく解説してもらえたので牛肉情勢をよく理解できた」、「アメリカンビーフのイメージが変わった。一度店で使ってみたい」など好評のお声を多数いただきました。外食業界の牛肉供給を支える輸入ビーフについて、改めて魅力を学び、新たな美味しさを発見していただくことができました。興味を持たれた方はぜひ弊社までお問い合わせください!