岡山フードサービス株式会社

スタッフの魅力を伸ばす 繁盛店の人財育成術★

今回のテーマは、「繁盛店の人財育成」。外食産業において人手不足は避けて通れない課題です。そんな中でも元気で魅力的なスタッフを集め育て、繁盛店を築いている注目企業2社より人財育成のキーマンを2名がご登壇!特別講演とパネルディスカッションを行い、魅力ある人財が集まるお店独自の人財育成術に迫りました。

 1人目の特別講師は、独自の教育機関「カンテラ」を構築された㈱大地 取締役の神田 俊勝氏。今の若者を育てるのに必要な要素は「楽しさ」「成長とやりがい」「給与」の3つであり、特に成長とやりがいに繋がるチャンスを与えることが重要だそうです。所詮アルバイトだからといって責任やチャンスのある仕事から遠ざけてしまうのではなく、得意なこと・好きなことを任せることで、自分で考え改善し成長していく「自走化」する人財に育つのだと言います。合宿やフットサル大会など、アルバイト教育の一環として行っているイベントは、社員候補生を見極める場にもなっており、その中でも特に力を入れているのが1泊2日の合宿です。異なる店舗のスタッフ同士でチームを組み、他己紹介や3分間スピーチなどのプログラムを行います。伝達能力の向上を図る研修をチームでやり切ることで合宿に参加した個人のスキルアップのみならず、店舗を超えた斜めの繋がりを築き、会社全体の絆を深める機会にもなっています。こうしたイベントと、店舗での日々の運営・サービスをかけ合わせることで、スタッフが成長し、社員化へと繋がっていると神田氏は語られました。

 2人目の特別講師は、ロードサイドでリゾート空間を演出するイタリアンレストラン「PISOLA」を17店舗展開する㈱ピソラ 代表取締役の鬼界 友則氏。18代目中村勘三郎氏の「型を身につけてから破るので“型破り”」という話を例に挙げられ、まず書面化したマニュアルを型として落とし込み、オペレーションを徹底的に守ることで、初めてその型を破りスタッフの個性を引き出すことができると言います。また業務マニュアルとは別に、社員としてのマインドやブランドの理念を記した「スタンダードブック」をスタッフに配布することで、仕事に対する考え方の基準も明確化しています。その他にも会社の想いを共有するためのツールとして、インタビュー形式のパートナーサイトや店長向けのメディアサイトを活用。忙しい日々の中でも、手軽に面白く見てもらえるようなツールを使うことで、若いスタッフにも企業理念や心のあり方を教え、共有しているそうです。「人財育成に特効薬はない」とクギを刺した上で、成長支援のツールも時代に見合ったものにどんどんブラッシュアップしていくなど、小さいことの積み重ねが重要であると鬼界氏は語られました。

 パネルディスカッションではお2人が飲食業を始められたきっかけやその頃に抱えていた問題点など講演内では語られなかったお話のほか、「採用を決めるポイント」や「普段の従業員との接し方」といった、参加者のリアルな悩みや質問にご回答いただきました。
「社員にはキッチンやホール、数字管理に至るまで、どんな仕事でもできるよう求めるのか?」という質問に、神田氏は「運営・調理・サービスと部門を分け、スタッフそれぞれの得意分野で専門性を高めてもらう」と答えられた一方で、鬼界氏は「店長・副店長になる際には調理もサービスもできるようになってもらい、店舗でしっかり教育していけるよう求めている」という真逆の方針であることか明かされるなど、スタッフを輝かせる方法は多様で、自店に見合った教育方法を見極めることが重要であると実感しました。

 参加者の皆さんからは「今いるスタッフのことを真剣に考え、成長を促せる仕組みをもう一度考え直したい」、「店舗を越えてスタッフとコミュニケーションを取ることの大切さを学んだ」、「人財の成長こそ企業の成長だと改めて実感した」など自店の人財育成を見直すヒントを得たとのお声を多くいただきました。スタッフと真摯に向き合い寄り添うお2人の姿勢から、お客様にもスタッフにも愛される繁盛店の秘訣を学ぶことができた、貴重な機会となりました。

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