岡山フードサービス株式会社

コロナ禍を生き抜くための売上獲得術

新型コロナウイルスの影響を受けて6ヶ月ぶりの開催となった今回は、「今だからこそ知りたい売上獲得術」がテーマ。特別講師として食セミナーの専門家㈱ケーススタディの荒井 静雄氏をお招きし、大きな時代の変化に直面している外食業界で、いち早く新しい動きを見せる気鋭の経営者2人にライブインタビューを実施。コロナ禍に強い店づくりに迫りました!

 まずは、荒井氏より「飲食業はこれからどうなっていくのか?」をテーマに、Beforeコロナ期・withコロナ期・afterコロナ期の時間軸に分けて、外食業界の動向についてお話しいただきました。

 外食業界の課題を探し出し、成功事例を研究することで具体的な解決方法を提案している荒井氏。飲食店が先行きの見えない大打撃を受けている今、業界のために何かできなければ自分の存在価値はないと、強く決意したそうです。様々な飲食店の取り組みを取材してまとめ上げたという『afterコロナ期に強い店の6項目』には、「店内売上に迫る外販売上を持っている」や「新たな販売チャネルに即対応できる多様な決済方法に対応している」など、この苦境を生き延びるためのヒントやノウハウが詰まっており、参加者の皆さんはメモを取りながら熱心に聞きいっておられました。

 そして、飲食店だからこそ提供できる『美味しい・楽しい・ワクワク』の非日常感をどうにかお客様に届けられないか、という荒井氏の考えに共感し、いち早く動いたのが㈱海翔の白井氏でした。特別講演後のライブインタビューでは、その考えから生まれたスタンドふじオリジナル『おうちでHappy体験セット(1セット1万円)』の開発秘話から、なぜ約1ヶ月間で売上2,000万円超の大人気商品になり得たのかを、「商品開発・製造・販売管理・PR販路管理・売れ続ける理由」の5項目ごとに荒井氏が分析したチャートを交えながら、解説いただきました。

 続いて、4坪の串カツ店でセルフオーダーシステムを導入し、月商80万円から500万円の超繫盛店となった㈱リジカーレンの大橋氏の取り組みに迫りました。大橋氏が運営する「串カツ酒場」は、飲食店の売り上げが軒並み下がり続けていた6月に、なんと月商昨対超えを記録!そこには、お客様の時間とお金を大切にする『便利で、快適』というお店のコンセプトが大きく関わっていると荒井氏は分析します。実際に串カツ酒場で取り組んでいる「取り分け提供」や「ウォーターフライヤー」など、7つのサービスコンセプトの利点をお客様とスタッフの両方の観点からご説明いただきました。

 両名のお話から、今後は従来の飲食店の成長モデルである店舗展開による成長ではなく、外販売上や顧客販路など販路拡大が成長モデルになるだろうと荒井氏はまとめられました。そして、『美味しい・楽しい・ワクワク』を食で提供する方法は、来店してもらうだけではなくなり、コロナ禍により可能性が大きく広がったと熱弁されました。

 参加者の皆さんからは、「コロナ禍でこれまでの常識が通用しなくなっている中、様々な事例を紹介いただいて非常に勉強になった」、「皆が不安で同じスタートラインに立ってるという話を聞き少しホッとした。この苦境はチャンスなのだと捉え前向きに頑張りたい」など、絶賛のお声を多数いただきました。先行きの見えない外食業界の道しるべとなるようなお三方から、今後も目が離せません!

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