岡山フードサービス株式会社

時代の変化と共に進化し深化する 冷凍即食のススメ~理解編~

コロナ禍の内食需要の増加によって、著しい成長を見せる冷凍食品。スーパーでの売場拡大に留まらず、飲食店でも導入事例が増加するなど、いま注目すべき分野となっています。今回はこの道 4 0年の冷凍食品ジャーナリストである山本氏をお迎えし、冷食マーケットの今とこれからについて教えていただきました。

第一部では、㈲冷凍食品エフエフプレス 取締役編集長 山本 純子氏に、冷凍食品の仕組みや歴史についてお話しいただきました。山本氏は2015年にフリージャーナリストとして独立、主に一般消費者向けに冷凍食品の基礎知識やトレンドを紹介されています。冷凍食品とは『時空間超越システム』だと語る山本氏。旬の食材も出来たての料理も、急速凍結という手段で時間を止め、-18℃以下で保存・流通することで、元の鮮度と品質を保つことができます。まさに冷凍食品は、時間を止めて空間を超越できる食品なのです。その品質と美味しさを保つには、『処理・急速凍結・保存方法・解凍方法』、という4つの条件が欠かせないと言います。どれだけ良い状態で冷凍しても、解凍方法を誤れば美味しさや質が落ちてしまうといったように、どこか一つでも問題があると、品質、美味しさが再現されません。調理から解凍までを一つのシステムと捉えることが重要だということを教えていただきました。
また、冷凍食品の栄養についても興味深いお話が、多くの消費者は冷凍することで栄養が減ると思っているそうですが、急速凍結は食品内の水分を細かく結晶化するため、細胞組織を壊すことなく時間を止めることができます。正しく冷凍すれば、栄養価は保たれるという研究結果もご紹介もしていただきました。旬の時期に急速冷凍したほうれん草の栄養価を測ると、生のほうれん草と比べてビタミンCの含有量が変わらなかったというデータも!今までの冷凍食品のイメージが覆されるお話でした。
年々市場が拡大する冷凍食品。ただ冷凍するのではなく、冷凍から解凍までの正しいプロセスを理解し、その特長を生かすことで活用法はますます広がります。新しいビジネスとして大きな可能性を秘めていることを改めて実感できました。

第二部では、弊社営業部の吉田より、大阪で見つけた特筆すべき冷凍商品や冷凍自販機の導入事例、弊社グループのお惣菜店「咲菜」で販売している冷凍惣菜をご紹介。また、の三宅より弊社の仕込み代行機能についてご案内しました。オペレーションの軽減、仕込み時間の短縮など、店舗が抱える人手不足問題をサポートする「仕込み代行」。弊社では、一次仕込み(肉の処理から整形)、二次仕込み(素材の仕込み)、三次仕込み(加熱調理)の加工が可能で、お店のお悩みに合わせた調理段階まで仕込みを代行します。ご興味がございましたらぜひお問い合わせください。
その後、仕込み代行商品を使用したメニューと、咲菜で提供している冷凍惣菜の試食、お店での提供方法やギフトセットといった販売例をご覧いただきました。
【仕込み代行商品 試食会メニュー】(全6種)
①ビーフカツレツ(US牛カタロース使用)②牛タンの赤ワイン煮込み(牛タンの柔らか煮使用)③豚肉の冷製 ピリ辛ソース(豚肉の柔らか煮使用)④豚肉の甘酢あんかけ(豚肉の柔らか煮使用)⑤手羽元のポトフ仕立て(備中高原鶏の手羽元柔らか煮使用)⑥手羽元のBBQチキン(備中高原鶏の手羽元柔らか煮使用)
【咲菜冷凍惣菜 試食会メニュー】(全6種)
①かぼちゃ煮 ②肉団子甘酢あん ③高野豆腐 ④国産真いわしの煮付け ⑤焼ハンバーグ ⑥茶美豚の酢豚

参加者の皆さんからは「冷凍食品の根幹を知れた」、「冷凍食品の進化を実感した」といった声をいただきました。山本氏のご講演を通して新たな販路のヒントを得るきっかけになったのではないでしょうか。今後さらに拡大していくであろう冷食市場に注目です!

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