岡山フードサービス株式会社

飲食店の売上が変わる『広報虎の巻』

今回は「食業界に関わる広報」がテーマ。名古屋タカシマヤで長年広報を担当され、年間500 件ものテレビ取材へと導いた㈱Wo-one代表の犬飼 奈津子氏にご登壇いただき、広報の基礎知識から、 多くの人に情報を届ける方法、お客様の心に響く情報の選定まで、幅広くお教えいただきました。

 タカシマヤで犬飼氏が、特に力を入れていたのがバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」です。東京の催事を優先するシェフが多い中、名古屋出身の有名シェフ数人になんとか参加してもらい開催を実現。シェフにサインをもらって喜ぶお客様の姿を見た犬飼氏は、「この会場を有名シェフに出会える夢のテーマパークにしたい!」と決意されました。そんな熱い想いを必死に伝え続けた結果、約1か月でTV取材が80件を超え、催事に参加するシェフも少しずつ増えたそうです。最終的には多数のメディア露出により30億円もの売上に貢献。多くのシェフから「僕たちのステージを上げてくれてありがとう」という言葉をもらい、「広報はメディアに露出することだけでなく、その先に人や企業のステージを上げる力がある!」と確信されたそうです。

 また、社内のニュースからメディア取材につながった事例も複数ご紹介いただきました。例えば、コロナ禍の全国的なマスク不足の際、マスク代わりになると手拭いが品切れするほど売れたことをメディアに向けて情報発信したところ、その日のうちにニュースで取り上げられたそうです。気づいていないだけで眠っているニュースが社内にたくさんあるはずだと語った犬飼氏。「皆さんの会社でもどんどんネタを探してみてください」と呼びかけました。

 講演後のグループワークでは、自社の広報で挑戦したいことを書き出した上で4人1組で意見交換し、その結果を何組かに発表していただきました。焼肉屋の店長からは、「自店でペルソナを設定し、情報発信していきたいと思っている。しかし、ターゲットが複数いてどう発信すればいいか分からない」という課題が。それに対し犬飼氏からは、今月はファミリー層に向けて、翌月はカップルに向けてなど、月間で投稿計画を立てて発信してみてはどうか?とアドバイスいただきました。

 参加者の皆さんからは、「広報の仕事を何も知らない状態だったが、現場でも活かせるヒントをたくさん得ることが出来た」、「良いモチベーションになった。芽が出るまでコツコツ頑張ります」など、広報活動に意欲的なお声を多数いただきました。

 犬飼氏の講演やグループワークを通し、広報・PRのヒントを得られたのではないでしょうか。SNSやプレスリリースなどを活用し、私たちも地道に種まきをしながら、具体的なアクションを起こしていこうと思います!

※最後のスリーショットのお写真に写ってくださっているのは、犬飼氏が広報のサポートをされているTHE LAB NAGOYAの澤田氏。新店オープンを来週に控えたご多忙のところ、わざわざ名古屋から駆けつけてくださいました! 

関連サイト

TOP