経済の先読みで切り開く 明るい未来と新戦略★
新年第1回目の繁盛塾のテーマは「2015年のトレンド予測」。国内外の経済と外食産業の動向、両方の面からこの1年のビジネス戦略を立てるべく、経済評論家中島 孝志氏に、世界と日本の経済動向予測を、サッポロビール㈱の豊田 和敬氏に、外食産業でこれからの時流に乗るために繫盛の法則をお話いただきました。
まずは経済評論家をはじめ経営コンサルタントや出版プロデューサーなど多数の肩書を持つ中島 孝志氏に『2015年 日本と世界はこう変わる!』というタイトルでご講演いただきました。あらゆる業種での講演や定例セミナーを30年近く開催、著訳書は280冊を超え、年間3000冊という驚異的なペースで本を読まれるという中島氏は、グローバルな視点から経済を読み解かれます。冒頭で昨年予測された情勢とその驚きの結果を教えてくださいました!
★中島氏2014年の大予測とその結果★
原発再稼働が始まる ・・・○大当たり
日経平均株価18000円~20000円 ・・・○大当たり
原油価格75ドル ・・・△(60ドルを切りそう!)
任期途中でオバマ大統領の辞任 ・・・×ハズレ
北方領土返還交渉が動く ・・・△ (ウクライナ問題で遅れた)
インフレ(エネルギー等を除く)にはならない・・・○大当たり
衆院は必ず解散する。自民党圧勝! ・・・○大当たり
10%の消費税はない ・・・○大当たり
この的中率に思わず唸ってしまいます。政治や経済事情をとことん探究しているからこそ予測できるのだと力強く語る中島氏。2015年はダウ暴落や商品相場のさらなる下落を予想されています。引き続き経済は不安定な一途を辿りますが、世界に目を向けて情勢を知り、戦略を立てることが大切だと教えていただきました。
続いては、外食業界の情報発信型営業マンとして定評のあるサッポロビール株式会社 営業本部 外食戦略部の豊田 和敬氏に最新トレンド情報をお話しいただきました。
過去に飲食店で勤務されていたご経験を元に、お店側の目線に立って日々熱く営業活動されている豊田氏の「どうすれば飲食店が儲かるか?」という視点から、ご自身が編み出した繁盛のための7つの鍵を解説してくださいました。
★外食産業 繁盛の扉をあける7つの鍵★
1.中食&家飲みの鍵:デパ地下はメニュー開発のネタの宝庫!
2.人材の鍵:獲得・定着の戦略をしっかり立てる
3.ネット戦略の鍵:点数を気にするより返信を
4.食材価格高騰の鍵:メニューミックスでカバーする!
5.コミュニケーションの鍵:お客様との接触回数を増やす仕掛けを
6.インバウンドの鍵:おもてなしの心
7.時流を読む鍵:情報を継続して集めることで時流を掴む!
最後に、マネジメントを行う人には「お客様がお店を大切に想ってくれることに感謝して働こう」というメッセージを伝えてほしいと語られました。「内食・中食にはない外食の強みはお客様と熱を交わし合えること、この楽しみは景気に左右されることはないでしょう!」と、爽やかな笑顔で締めくくられました。
続いては、弊社営業部の前田・三宅より『岡山FSが考える2015年』についてお話しさせていただきました。 まずは、今やすっかり人気コーナーとなった“繁盛店視察レポート”にて過去にご紹介したお店の2015年現在の様子を三宅がレポート。前回の視察から2年以上経過しているにも関わらず、どのお店も満席で賑わいをみせていました。お店のシステムに劇的な変化はありませんが、味・サービスは確実に磨かれていて何度行っても楽しめる工夫が感じられました。ブラッシュアップが日常的な習慣になっているからこそ常連客を確保し、新しいお客様を呼んでこれるのだと視察を通じて改めて教えていただきました。
次に前田より、「過去3年間の変化」というキーワードで為替と畜肉価格の推移や、3年前に出店されたお店の経営状況について、「熟成肉と本格炭火焼肉 又三郎」の荒井代表、そしてベジテジや、ゴッチーズビーフを経営する㈱ゴリップの勝山代表に伺ったインタビュー映像をご紹介しました。そのお話からもヒントをいただき、岡山FSが思う2015年のトレンド項目を「人」「物」のカテゴリー別にお話ししました。
最後に、今年の我が社のテーマである「高付加価値」を素材、提供方法という2面から次回の繁盛塾にてご提案します!という宣言で締めさせていただきました。
ご参加くださった皆さんからは「経済、外食、商品の流れ全てを学ぶ良いきっかけになりました」「来月の繁盛塾でどんな形の提案をしてくれるのか楽しみ」というお言葉をいただきました。この1年は時流を敏感にキャッチしてビジネス戦略を磨く、そんな年にしたいと思います!