ウラなんば発展に学ぶ 集客&ファン獲得術★
今回は、「ファン獲得&インバウンド対策」をテーマに、ウラなんばに縁のある㈲リンクコーポレーションの牧氏、「DININGあじと」のママこと佐藤氏、「普通の食堂いわま」の岩間氏という3名のパネリストをお迎えし、ウラなんばの誕生秘話をはじめ、お客様の心を掴む秘訣や外国人観光客の受け入れ対応などについて、講演とディスカッションで迫りました。
はじめにご登場いただいたのは、ウラなんば発展の立役者である有限会社リンクコーポレーション 代表取締役社長 牧 香代子氏です。企画・デザイン会社である同社は、ウラなんばを盛り上げるために観光客向けのマップを自費出版で制作されているほか、星空スタンドや街バルなど、地域一体を盛り上げるイベントの企画運営にも携わられています。またインバウンド対策にも精力的に取り組んでおられる実績があり、今回は年々増加する外国人観光客に対応するための手法について教えていただきました。
牧氏は、「少子高齢化社会が進み人口が減少する日本において、今後も増え続ける外国人観光客のニーズを捉えることは重要」と語ります。2017年の訪日外国人約2,869万人のうち約1,111万人が大阪を訪れており、その半数以上が中国、韓国、台湾など近隣アジア国からの旅行客だそうです。来日の目的や食の好み、習慣等…国ごとの傾向を具体的にお教えいただきました。
また、外国人観光客を呼び込みたい“レベル別”に有効な情報発信方法についても解説していただき、参加者の皆さんは真剣な様子で聞き入っておられました。
引き続き行われたディスカッションでは、学生時代のアルバイトがきっかけで“押しかけ女房”として店を継いだ「DININGあじと」のママこと佐藤氏と、地域のニーズを捉え昼夜問わず定食を提供する「普通の食堂いわま」の岩間氏を交え、ウラなんばが今日の人気を獲得するに至った経緯や、店づくりに懸ける想いなどに迫りました。
約15年前は“スリ発生率No.1”と言われ人通りも少なかったウラなんばですが、街づくりに情熱を燃やす人々の想いが実り、現在では大勢の方が繰り返し足を運ぶ人気エリアへと成長しました。
お話の中では釣銭を用意するためスーパーへと奔走したり、子どもを人に預けて店に立ち続けたりと、お店の経営が苦しい時期のエピソードも。地元の商店街はじめ同エリアで古くから店を営む人々と、新たにウラなんばに出店する人々を繋いでこられたお三方の人情味溢れるお話は、まるで映画を観ているかのように会場中が惹き込まれました。
参加者の皆さんからは「インバウンド対策の道筋が開けました」、「お三方の魅力的な人柄がお話の中から伝わってきました。もっとたくさん聞きたかった!」、「ニューヨーク、パリ、ナンバの夢、ぜひ実現してほしいです!」など、大満足のお声を数多くいただき、外国人観光客への実践的な対応方法からお客様を魅了し続ける店づくりまで、話題に尽きることのない学びのある楽しい時間になりました。